肘・肩の障害予防コンディショニング
野球肘・野球肩は 他の関節の動きが悪いことも 大きな原因!
ボールを投げたり、ラケットを振る動作は 腕だけではなく、股関節や体幹のひねりと連動しています。スポーツで肘や肩の痛みを訴える人の多くが、この部分の動きが硬くなっているのです。
動きが硬くなった部分を残したまま次の練習を迎えるとさらに肘や肩への負担が増え、障害を起こしやすくしますので 練習後、固さを残さないストレッチが重要です。内側型野球肘の場合はこれらのストレッチのみでほぼ改善します。外側型の場合でも悪化予防のために行うことが必要です。これらは小学生から社会人に至るすべての年齢の選手で重要です。
(1) うでのストレッチ その1
ふつう右のAのようなストレッチをすることが多いのですが、これに加えてBのように机の上に手のひらを当ててみましょう。この時に反対側の手の親指で 手首側から肘にかけて少しづつずらしながら硬い部分の指圧するようにするとより効果が高くなります
(2) うでのストレッチ その2
肘の内側の骨の2cm下、2cm真ん中よりの部分に 肘を回す腱がついています。ここを抑えて前腕を回すと硬い部分が徐々にほぐれてきます。この運動は休み時間などにも行ってください
(3)肩の後ろの硬さを取るストレッチ
図のような体制で、右手のひらが地面につくように左手で10秒間ほど押し続けます(下の図)。この時右肩が浮き上がらないように顎で抑えるといいでしょう。
10秒たったら上の図のように一旦戻して5秒ほど休み、また下の図のように押さえましょう。5回ほど行ったら、今度は体を反対側の横向きにして同じように行います
左右とも手のひらがつくようになれば理想的です
(4)股関節ひねりのストレッチ
①一人で行う方法
一方の足の内側のヘリを台に乗せて、図のように立ちます。この時に反対側の足先はまっすぐ前を向くようにします。頭の後ろに手を組んで背筋を伸ばし。スクワットの様にしゃがんだり立ち上がったりを10回繰り返します
② 2人で行う方法
うつぶせになり、両膝をできるだけ近づけた状態で介助者がゆっくりと足を広げる。この時介助者側は「もっと広げられる」と思うかもしれなくても、受ける側が、ツッパリ感や痛みを感じたら必ずそこでストップすること。
その角度で10秒間停止したら 足を閉じて休息。これを5ほど繰り返す。
決して急に開いたり、無理に広げたりしてはいけない
(5)体幹ひねりのストレッチ
このストレッチも、障害予防だけではなく 投球や打球スピードアップに有効です! 帰宅後の自主的なストレッチに是非取り入れましょう。
① 正座をする
② 体をできるだけ回転させひねる
③ これ以上ひねれない という位置で側屈する
④ ここで10秒間保持する